ビットコインが抱える問題点について

次世代の通貨として期待を寄せられるビットコインは、利便性に優れる一方で未だにいくつかの問題点があります。ビットコインに興味を持ったのでしたら、良い面ばかりでなく当然悪い面もきちんと把握しておきたいですよね。今回は特に多い頻度で問題点に挙げられる3つをご紹介していきます。

1・ボラリティの問題

安定

ボラリティとは、価格が変動する可能性のことです。ビットコインは2009年から現在まで爆発的な成長を遂げました。当時、1BTCで5円ほどの価値しかなかったビットコインは、最も高い時期(2013年下期頃)で約11万円にものぼり、当初から比べて約2万倍以上の価値となりました。

しかし、あまりにもボラリティが高いものは価値の最低限の安定が見込めないなので、通貨としては適さないと言われます。なぜかというと、もし日本円や米ドルが2万倍以上も価値が変わってしまったら…と考えればわかりますよね?通貨にはある程度の安定性が必要なのです。

ただ、このボラリティ問題を解決するために多くのプロジェクトが立ち上がっていますので、もしかしたら近い将来明るいニュースが飛び込んでくるかもしれませんね。

2・スケーラビティの問題

容量

スケーラビリティとは簡単に言えばシステムの容量のことです。取引情報などを記録するブロック(ブロックチェーンに繋がれている一つ一つの塊)の記録容量には制限があるため、7tps(取引/秒)までしか処理できません。これだと、1日で最大60万4800回の取引という計算になります。

※tps=秒間あたりのトランザクション処理件数(Transaction Per Second)

おそらく、数字だけ挙げてもイマイチよくわからないと思いますので、他の決済サービスとビットコインを比較して例を挙げていきますね。例えば、VISAやMasterは最大で4万5000ptsの処理が可能です。これを計算すると、1日で4億~5億の取引が可能になります。この2つの完成したシステム体系を見ると、ビットコインはまだまだ不完全だなとわかるはずです。

しかも、2017年1月の調査ではビットコインの所有者は150万人以上いると発表されました。つまり、ビットコインの保有者が1日1回の取引さえもできなくなっている状況は既に整っているのです。これから更にネットワーク参加者が増え続けることが予想されます。そうなると、今のままだと今日やった取引が2日後や3日後に先送りされてしまうという可能性も十分考えられます。

この問題を解決する為に、2016年11月に「SegWit」というスケーラビリティ問題を解決するかもしれないと言われたシステムがリリースされました。「SegWit」とは、簡単に言うと取引情報を圧縮する方法です。データの処理を早くするには単純にブロックの容量を大きくするのが一番手っ取り早いと考えられますが、それだと個人のパソコンでは保存できるだけのスペックがありません。そうすると、組織が持つ大きな保存容量を持つパソコンにしか管理できなくなってしまうので、どうしても中央集権化が起こってしまいます。そこで、容量を増やすのではなく、データを圧縮してしまえば処理速度を挙げられるという違う側面から解決案を見出したのがSegWitでした。

しかし、システムの導入はすぐに行われるわけではありません。ビットコインユーザーの95%がソフトウェアのアップグレードを承認しなければこのシステムは適用されずに不承認ということになります。それがP2Pネットワークのルールですので、いかに優れたシステムがリリースされても5%の以上のアンチがいれば導入ができないという問題もあります。

結果、スケーラビリティ問題の解決を期待されたSegWitでしたが、95%の支持率を獲得できず、未だに導入には至っていません。(2017年2月中旬)

3・時間やスピードの問題

ビットコインのブロックチェーンは、ブロックの生成時間に約10分かかります。一つのブロックが生成されるということは取引が一回されたということですから、取引の承認時間が約10分だという意味です。

国際送金は銀行の規模によって異なりますが、通常、送金日+1日~3日、遅いところでは12日程度で着金となります。(※ もちろん処理時間の早いところもあります) ですので、国際送金だけで言えば非常に優秀なのですが、国内や店頭などの決済として考えると、10分はちょっと長すぎますよね。

また、6回取引が行われ、6つのブロックが生成されると、改ざんやフォーク(分岐)は起きないと言われえています。取引の安全が確認できるまで最大60分も待たなければいけないということを考えると、かなり不便に感じるかと思いますが、こちらについてもビットコインを拡張するプロジェクトやその他の暗号通貨が解決しようとしています。

問題解決に向け、日々研究が続けられている暗号通貨

ビットコインはプログラミングによって生成されたソフトウェアです。なので、不備や問題点があればアップデートをすることできます。日夜世界中の有志のエンジニアたちが開発を行い、今よりももっと使いやすく完璧なシステムにするために努力してくれています。

また、ビットコイン自体はオープンソースのソフトウェアですので、ある意味誰にでも複製が可能という事になります。ですから、新しい通貨を比較的容易に作る事も十分できるという状況が生まれる訳です。実際に、ビットコインの登場後、ビットコインを元に作られたアルトコインや、ビットコインとは別のブロックチェーン技術を用いたビットコイン2.0と呼ばれるもの、2017年現時点で200を超える暗号通貨が生まれました。

現在、それらのビットコインは汎用性があるものは当然利用者が増え、実用性が乏しいものは廃れていくというユーザーによる判別がされ始めており、とても面白い時期にあります。どれが今後も生き残る通貨で、どれが消えていくのか?ぜひあなたも知識を深めたのちに想像してみてはいかがでしょうか。

まとめ

暗号通貨という種類において、ビットコインは始まりにしか過ぎません。家庭用ゲーム機で例えるなら、ファミコンのようなイメージですね。ですから当然問題点なども多く発見される訳です。しかし、既に200以上の暗号通貨が生成されているというのに、未だに廃れず多くのユーザーがいるビットコインは、ある意味ファミコンと同じくらい優れていると言えるのではないでしょうか。

しかも、ビットコインは開発されてからまだ10年以下というまだまだ浅い歴史しかありません。もしこれが本当にファミコン並のポテンシャルをもっているのなら、ここから更に飛躍していくと思われます。もしかしたら、もう既に登場している暗号通貨の中に、今後主流となる通貨があるかもしれませんね。

次回は先ほどちらっと出てきた「フォーク」という意味をご説明していきたいと思います。おそらく、いきなり分岐と言われても「何が?」となってしまいますよね。このまま分からない言葉をスルーしてしまうと気持ち悪いでしょうから次の項目に行く前にパパッと解決してしまいましょう。

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